デザイン知識

デザインの基礎用語集|外注時に知っておくべき頻出ワードをわかりやすく解説

デザインの基礎用語集|外注時に知っておくべき頻出ワードをわかりやすく解説

デザインを外注していると、デザイナーとのやり取りの中で「トンボって何?」「RGBとCMYKの違いが分からない」「カンプとはどういう意味か」といった疑問が生じることがあります。

用語の意味を知らないまま進めると、指示や確認が曖昧になり、認識のズレや手戻りが発生しやすくなります。この記事では、デザイン外注の現場でよく使われる基礎用語を、発注者の視点から実務的にわかりやすく解説します。

印刷・入稿に関する用語

解像度(dpi・ppi)

画像の細かさを表す単位。数値が高いほど画像が精細になります。印刷物には350dpi以上、Web・画面表示用には72〜96dpiが一般的な基準です。

外注時のポイント: 印刷物を依頼する際は「350dpi以上で納品してください」と明示しておきましょう。解像度が低いと印刷した際に粗くなります。

関連記事: 入稿データの基礎知識|印刷・Web別に押さえるべき設定と注意点

トンボ

印刷物の裁断位置を示すための目印(マーク)です。印刷後に紙を正確なサイズに裁断するために使われます。入稿データにはトンボを付けて納品してもらうことが基本です。

塗り足し(ぬりたし)

印刷物の仕上がりサイズよりも外側にデザインを3mm程度延長する処理です。裁断時のわずかなズレで白い余白が出ないようにするためのものです。背景に色や画像がある場合は、必ず塗り足しの設定が必要です。

外注時のポイント: チラシ・名刺・ポスターなどの印刷物を依頼する際は「塗り足し3mm付きで納品してください」と伝えましょう。

入稿

デザインデータを印刷会社に送付することです。印刷会社によって対応できるデータ形式・解像度・カラーモードなどの入稿規定が異なります。

色校正(いろこうせい)

本番印刷の前に、試し刷りを行って色味を確認する工程です。特に大量印刷の場合、本番前に色校正を行うことで印刷後の色ズレリスクを減らせます。

オフセット印刷 / オンデマンド印刷

オフセット印刷は、版を作って大量印刷する方式です。印刷枚数が増えるほど1枚あたりの単価が下がり、品質が安定しています。オンデマンド印刷は版を使わずデジタルデータから直接印刷する方式で、少部数・短納期に向いています。

色・カラーに関する用語

CMYK

印刷に使われるカラーモードです。シアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)・ブラック(K)の4色のインクを組み合わせて色を表現します。

外注時のポイント: 印刷物を依頼する場合は、デザインデータをCMYKで作成してもらうよう明示しましょう。RGBのまま入稿すると、印刷時に色が変わってしまうことがあります。

RGB

ディスプレイに使われるカラーモードです。赤(R)・緑(G)・青(B)の光の三原色を組み合わせて色を表現します。WebバナーやSNS画像などのデジタル用制作物はRGBで制作します。

カラーコード(HEXコード)

Webデザインで使われる色の指定方法です。「#1E5BA8」のように#から始まる6桁の英数字で色を表します。ブランドカラーをデザイナーに伝える際は、カラーコードで指定すると正確に色を再現してもらえます。

関連記事: デザインの配色の基本|伝わる配色のルールと配色サイトの活用法

特色(スポットカラー)

CMYKの4色では再現できない特定の色(金・銀・蛍光色など)を印刷するための特殊インクです。使用する場合は通常の印刷費より高くなります。

レイアウト・デザインに関する用語

カンプ(comp・comprehensive layout)

デザインの完成イメージを確認するための試作品・ラフデザインのことです。本制作の前に方向性を確認するために提出されます。「カンプ確認」とは、この段階でデザインの方向性をチェックすることを指します。

ワイヤーフレーム

WebサイトやLPのレイアウト・構成を、デザインの装飾なしでシンプルに示した設計図です。どこに何を配置するかという「骨格」を確認するために使われます。

グリッド

デザインの要素を整然と並べるための基準線・格子状のガイドラインです。要素をグリッドに沿って配置することで、整列・統一感のあるレイアウトを作れます。

関連記事: デザインの余白・レイアウトの基本|読みやすく伝わるデザインを作るルール

ベクター / ラスター

ベクターは数学的な計算式で描かれた画像形式で、拡大・縮小しても画質が劣化しません。aiデータやsvgがこれに当たります。ラスターはピクセル(点)の集合で構成される画像形式で、拡大すると画質が劣化します。jpegやpngがこれに当たります。

アイキャッチ

ブログ記事やWebページの冒頭に表示されるメイン画像のことです。SNSでシェアされた際にも表示される画像で、クリック率に影響します。

ファーストビュー

Webサイト・LPを開いた際に、スクロールせずに最初に見える画面領域のことです。訪問者が最初に目にする部分であるため、デザインと訴求内容が特に重要です。

制作プロセスに関する用語

初稿

デザイナーが最初に提出するデザイン案のことです。初稿の段階では細部の作り込みよりも、全体の方向性・構成の確認が目的になります。

修正・フィードバック

初稿に対して変更・改善を依頼することです。修正回数に上限が設定されている場合が多いため、フィードバックはまとめて具体的に伝えることが重要です。

納品形式

デザインの完成データを受け取る際のファイル形式・解像度・データの種類などを指します。「作業データ(aiやpsd)と書き出しデータ(jpegやpng)の両方で納品」のように、依頼時に明示しておくことが重要です。

レギュレーション

デザインの制作ルール・制約条件のことです。広告媒体ごとのバナーサイズ・禁止表現・使用できないフォントなどが定められている場合があります。

関連記事: バナーサイズの種類と使い分け|媒体別の推奨サイズ一覧

権利・契約に関する用語

著作権

創作物を作った人に自動的に発生する権利です。デザインを外注した場合、特に取り決めがなければ著作権はデザイナー側に帰属します。発注者側で著作権を持ちたい場合は、契約書に著作権譲渡を明記する必要があります。

著作権譲渡

デザイナーが持つ著作権を発注者側に移すことです。譲渡を受けることで、改変・流用・第三者への再許諾などが自由にできるようになります。

商標権

ブランド名・ロゴなどを特許庁に登録することで得られる権利です。商標登録することで、同一・類似のロゴを他者が使用することを法的に禁止できます。

関連記事: デザインの商標・著作権の基本|外注時に知っておくべき権利の知識

ライセンス

フリー素材・フォント・画像などの利用条件のことです。「商用利用可」「改変不可」「クレジット表記必須」など、素材ごとに異なる条件が設定されています。

関連記事: デザインに使えるフリー素材サイトまとめ|著作権トラブルを防ぐ選び方と注意点

まとめ

デザイン外注のやり取りでよく使われる基礎用語を押さえておくことで、デザイナーとのコミュニケーションがスムーズになり、認識のズレによる手戻りを防ぐことができます。

この記事で紹介した用語の中でも、外注時に特に重要なのは以下の5つです。

  • 解像度: 印刷物は350dpi以上、Web用は72dpi
  • CMYK / RGB: 印刷物はCMYK、WebはRGB
  • トンボ・塗り足し: 印刷物の入稿時に必須の設定
  • カンプ: 初稿段階で方向性を確認するための試作品
  • 著作権譲渡: 納品後の権利の取り扱いを事前に確認

各用語の詳細については、カテゴリ別の詳細記事もあわせてご覧ください。

関連記事: デザイン外注の依頼書・発注書の書き方|外注をスムーズに進めるための情報整理術

関連記事: デザイン外注で失敗しない方法|よくあるトラブル事例と回避策まとめ

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